東京慈恵会医科大学附属病院 放射線治療部

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<診療時間> 9:00~16:00
(土日、祝祭日は除く)

リニアック


 
治療する病変を中心を基本として約360度回転でき、さまざまな方向からX線、電子線を照射できる機構となっています。放射線が照射されるヘッド内部にあるコリメータにより、さまざまな大きさ、形状、角度のビーム形状を作成できます。
また、ベッド(カウチ)は電気的に6軸方向で位置調整が可能であり、日々の位置合わせを高精度で実施可能です。
 

画像誘導放射線治療(IGRT:Image-guided radiotherapy)

 
画像誘導下放射線治療は、放射線治療施行時に画像照合を実施することにより治療位置精度を向上させる技術です。1回線量が大線量となる定位照射や、急峻な線量勾配が生じるIMRTなどの高精度放射線治療においては特に必要不可欠な技術です。
 

OBI(ガントリ搭載型 kV-X線2D画像)

OBI : on bord imaging


 
ガントリに撮影用X線装置を搭載することにより、任意の角度から位置照合画像を取得し、計画CT撮影時との位置ずれを修正することができます。
診断用のX線画像と同様に主に骨構造を基準としたIGRTとなります。
 

kV-X線CBCT

CBCT : cone beam computed tomography


 
ガントリ搭載型のkV-X線システムを用いてCTを撮影します。
治療計画時のCT画像と比較して標的やリスク臓器のズレを三次元的に合わせることができます。
 

ExacTrac(治療室設置型 kV-X線2D画像)


 
リニアックの左右の床下にX線管球を埋め込み、それぞれに対面するように天井にフラットパネルディテクタを設置しています。それぞれのディテクタで得られた画像間にはエピポーラ幾何学と呼ばれる立体視の関係が成立するため2枚の平面画像から6軸の寝台補正量を算出することができます。
容易に画像取得が可能なため治療途中で動いてしまったかどうかの確認にも利用できます。