照射方法・手技
強度変調放射線治療
IMRT : intensity modulated radiation therapy
リスク臓器等に近接する標的への限局的な照射において、マルチリーフコリメーターを用いて空間的・時間的に強度変調を施した線束を利用し、リスク臓器等を避けながら標的形状と一致した最適な範囲の治療をする照射療法です。
図右側のIMRTの線量分布は高線量の赤色の領域が病変部に収集させることができています。
定位放射線照射
STI : stereotactic irradiation
多方向から極小範囲のナロービームを利用することにより、病変に対して高線量を集中させ、標的周囲への線量勾配を急峻にすることで正常臓器への線量低減が可能です。
照射位置のズレが治療効果に影響しやすいため、通常の外部照射よりも高い精度が求められます。
全身照射
TBI : total body irradiation
白血病の治療法の1つである造血幹細胞移植の前処置を目的に実施します。当院のTBIはLong SSD法を用い、専用のベッドに30分程度横になっていただいて照射します。